日: 2021年1月15日

  • HOW TO シルクスクリーン①【道具編】

    HOW TO シルクスクリーン①【道具編】

    【もくじ】


    さい

    長々と説明を読みたくない忙しい方は【もくじ】からまとめにGO!

    シルクスクリーン

    さい

    今回はシルクスクリーンについて触れていきまする。

    レオ

    まずは簡単な説明からニャ

    シルクスクリーンとは

    さい

    詳しくはググったら出てくるので、さらっと簡潔に説明します〜

    シルクスクリーンとは、簡単に言うと孔版画と言うジャンルの版画です。
    スクリーン(メッシュ)にインクが通る部分・通らない部分を作り、スキージと言う道具でインクを押し出して印刷します。

    ↓こんな感じ。ざっくりですみません。

    ちなみに製版の方法は種類が色々ありまして、感光乳剤、サン描画、ブロッキング法、カッティング法とか他にも色々あります。
    ステンシルも孔版画になるんですかね?(´-ω-`)わからんけど。

    で、今回わたしが説明するのは上の画像にあるように、感光乳剤を使った製版方法になります。

    ちなみに、今年の年賀状は感光乳剤を使ったシルクスクリーンで作りました。

    多色刷りで刷りましたよ〜(´ω`)

    シルクスクリーンに必要な道具

    さい

    難しい事ばっかり言っててもつまんないと思うので、次は道具の話に移りましょう〜
    少し長くなると思いますが、お付き合いくださいませ。

    レオ

    まずは代用できない必須アイテムから順番にいくニャ

     感光乳剤 
    ジアゾ感光乳剤EX 500ml[水性・油性インク用]

    ジアゾ感光乳剤を使います。ジアゾ感光乳剤は色んなものがあるので、自分にあったものを探していくと良いと思います。
    お勧めにジアゾ感光乳剤EXを選んだのは、わたしが使った事がある乳剤という事と、少量から買えるからです。
    500ml以下だと足りなくなるかもしれませんが、本当に少量から買えますよ。
    乳剤はジアゾの粉末と混ぜ合わせて使いますが、一度混ぜてしまうとライフが短く(劣化する)、大体どれでもライフは2週間〜4週間ほどのようです。
    たまに半年と書いてあるものもありますが、やはり早めに使い切った方が良いみたいです。
    一液性のものはライフも長いようですが、あまり見かけないのでやはり2液性が通常ということのなのでしょう。
    わたしが調べた範囲ですが、ジアゾ感光乳剤EX以外は1kgからしか買えないので、お試しでやってみるにはジアゾ感光乳剤EXが良いのではないでしょうか。
    わたしは次はSD-40というものを使ってみたいと思っています(´ω`)

    ※ちなみに、基本的には水性のものを選ぶと良いと思います。使うインクに合わせるといいです。

     アルミフレーム枠 


    版の要となるフレームです。Amazonリンク先の20×30センチは若干使いにくいのですが、値段を考えたら十分かと思います。
    分厚くしっかりしたものなら木枠でも大丈夫ですが、木は絶対に歪んでくるので、長く使うのであればアルミフレームを推します。
    個人的にはアルミフレーム一択レベル(´-ω-`)
    仮にお試しで木枠を使う場合であっても、100均のフレームを使うのは絶対にやめましょう。マジで!\(^o^)/

     シルクスクリーンメッシュ 


    INTBUYING スクリーンメッシュ ナイロンメッシュ シルクスクリーン印刷 1m幅X3m

    シルクは高いので、化繊で十分かと思います。・・が、最近はナイロン?ポリエステル?が普通なのかな?(´-ω-`)
    わたしはその昔シルクより安いって事でテトロン使ってたんですけどね・・テトロンないですねぇ・・
    画材屋さんとかで探したらあると思います。テトロンの方が高いのかな?(´ω`)わからぬ。
    なんとなくナイロンは硬い気もします。でもまぁそんな大差ないかな。目が歪んだりしにくそうだから逆にいいのかも。
    メッシュには目の細かさが70〜250メッシュ(400とかもあったと思います)のように種類がありますが、個人的には100〜150メッシュの間が良いかなと思ってます。
    100でもどうかな〜って時があるような・・70〜80はかなり大雑把なデザインじゃないと抜けないんじゃないかなぁ??
    でもインクの通りは良いので目詰まりはしにくいと思います。
    Amazonの30メッシュはどんなのなんでしょうか・・使い道がわかりません(´-ω-`)

     スクリーン張り器 


    スクリーンに均等にしっかりテンションをかけるために必要なものです。
    でも今なんでかめっちゃ高いですね・・なんなの18000円て・・(´-ω-`)
    わたしが買った時は8000円ほどで、8000円高っ!バカじゃねぇ???と思って買いました。
    ちなみにアリエクスプレスで2つで2500円ほどで後から追加で買いましたよ。作りはちょっと荒いんですが、十分使えました。
    というか8000円より使いやすかった・・

    わたしは使った事がないのでなんとも言えませんが、おそらくこれでも十分張れるのではないかな?
    ヒッパラー使ってて思ったんですが、結構握力が必要なので、もう少しヘッドが小さくても良かったかなと思います。
    大きな枠に貼る時はヘッドでかい方がいいと思いますけどね。A4サイズくらいならもう少し小さい方が張りやすかったなと。

    簡易絹張り器。これはわたしうまいこと使えなくて、でも全てを一人で作業する場合にはヒッパラーでは対応できないところもあるので、
    こういうのがあるといいと思います。
    わたしはこれをクランプでテーブルに固定させて使いました。剣山(?)がわりです。
    取り外し出来るスクリーン張り用の剣山があると便利なので、そのうち自作しようと思っているので、作ったらまた別で載せますね。

     G17(スクリーン用ボンド) 


    メッシュを枠に接着するためのボンドです。
    他にもボンドの種類があるのですが、個人的にはこれ一択。他のも使ってみたのですが、わたしの使い方が悪いのか、剥がれてきてしまったりして大変だったので、G17がいいと思います。
    ちなみに、木枠だとタッカーで止めるという手もありますが、木枠の場合であってもG17でガッチリ止めるのがいいんじゃないかなと思います。
    身体に悪いので換気して作業しましょう。マスクもしてくださいね。

     アイロン(スクリーン用) 


    G17は熱で接着するタイプのものなので、メッシュと枠をガッチリ止めるために温度を切り替えできて、尚且つスチームの穴がなく(ボンドが詰まる)、エッジが使える先端があって、さらにコンパクトなこのパッチワークアイロンが一番いいかなと思います。
    わたしは別の目的で買ってたんですが、シルク用におろしてしまいました。使いやすいです。

     バケット 


    感光乳剤をスクリーンに均一に薄く塗るためのものです。
    わたしが買おうと思った時はちょうど品切れしていて、買えなかったので仕方なく安いものを買いましたが・・
    これも高くてもこちらの継ぎ目のないステンレス製のものをお勧めします。というかこれ一択だと思います。
    わたしは次絶対こちらを買います。推し!(´ω`)

     ジアゾ再生液 


    これは露光した版を落版するものですが、最初は露光時間が読めなくて、まぁ〜失敗しますので、買っておきましょう。
    持ってないと、失敗したらメッシュごと張り替えないといけなくなっちゃいます(´-ω-`)
    後結構じゃぶじゃぶ使うので大きい容量のもの買った方かいいかなと思います。わたしは200mlくらいのを買っていたので、足りなくなりそうでヒィヒィ言いながらやりました。
    あと、これはあまり勧められない方法ですが、微妙な露光時間で抜けなかった細かい部分にうっすら塗って即流すと、抜けきらなかった部分が溶けて抜けてくれる場合もあります。その場合もきれいに抜けきらない事もあると思いますし、最悪版が壊れるので自己責任でって感じなんですけど(´ω`;)
    抜けなくて落版しなきゃいけなくなるくらいなら試してもいいかな〜くらいでどうぞ。

     インクジェットOHPフィルム(ポジフィルム用) 


    ポジフィルムを作るための透明のフィルムです。
    PCでポジフィルムを作る場合は、プリンターのインクに合わせて選んでください。

    トレーシングペーパーでも代用可能ですが、こちらもまたプリンターで使えるものを選んでください。
    わたしはトレーシングペーパーで作ったことはないのですが、あまり細かいデザインじゃなければおそらくトレペでいけると思います。

     散水ノズル 


    露光後の版の未硬化部分を水圧で抜き落とすので、ジェット系の様に強く水が出るのを選びましょう。


    コネクタも必要。
    わたしの家には庭がないのでお風呂場などで使うため、ちょっとお高いですが簡単に取り外しが出来るものを選びました。

    ホースはサイズがあえばなんでも大丈夫だと思います。

    さい

    次は100均などで揃えられるものです。

      • カッター(スクリーン張り作業で多用します)
      • 霧吹き(スクリーン張り作業で使います)
      • ウエス(なんか色々めっちゃ使います)
      • スキージは専用のものじゃなくても、100均の壁紙用のものとか色々代用可能です。適度にしなって枠内に入れば使えると思います。定規とかよりエッジ部分が丸くてしなる物がいいんじゃないかな〜と思います。サン描画用のスキージとかも安くていいかもですね。
      • ピンホール用に速乾透明マニキュア。わたしはTシャツくんのピンホール用の修正液買いましたけど、透明マニキュアで全然OKだと思います(´-ω-`)

    こんなところでしょうか・・?(´-ω-`)

    カッターの替刃だけはオルファがおすすめです〜

    このシリーズ最強っす。

    露光

    さい

    いきなり露光の話しだすとちょっと順番おかしくなるのですが、少しだけ。

    ジアゾ感光乳剤は紫外線で固まるので、日光で露光しても良いのですが、時間によって影を気にしないといけなかったり、天候によって露光時間を臨機応変に変えないといけなかったりして、個人的には、ただでさえ失敗しまくる初心者には向いてないと思うんですよね。
    YouTubeとか見てると結構日光でやってる方いるみたいですごいなぁと思ってます(´-ω-`)
    わたしはそういうの全く向いてないので、タイマーで常に一定の時間で露光できるようにしたい派なので、露光機を使います。
    露光機と言っても、わたしのはガチで配線して作ったりしてるわけじゃありません。

    熱帯魚用のランプを捕虫用に変更して使っています。
    でも蛍光灯なんですよね。今蛍光灯のベースランプってどんどんなくなっていってるし、紹介しようか悩めるところですが、一応紹介だけはしようかなと思います。

    ちなみに、はがきサイズより小さい枠の場合はジェルネイルやUVレジン用のランプでいけます。
    LEDと蛍光灯タイプ両方持ってるのですが、年賀状作業は蛍光灯の方でやりました。
    LEDだとなんか光の届く範囲が違うってグーグル先生が言ってたので・・LEDはまたどうなるかやってみたら記事にします。

    露光機は、手元にある結構適当道具を組み合わせた感じでもしっかり露光できたので、次回少し紹介しますね。

    まとめ

    はい、特に書く事がないんですが、まとめです(´ω`)
    初回からうんざりするくらい道具の紹介しましたけど、少しずつ集めたらいいと思います。
    一気に集めるような額じゃないので・・一気に買ったら多分結構な諭吉さんが飛んでいくと思います・・

    同等の諭吉を投資するならTシャツくんを買うという手もあると思うんですけど、正直Tシャツくんは消耗品が高いと思うんですよねぇ(´-ω-`)

    露光機と枠だけ活用してもいいと思いますが、大きい露光器のTシャツくんは諭吉さんが10人くらい必要だったような・・・ヒェェ

    今回あげた道具に関しては感想も多めに書いたつもりなので、参考になればいいなって思います。
    シルクの道具って高いですもんね・・・これ買って意味あるの?ってのもあると思いますし。
    一応、今回の道具はわたしの中では絶対ないと困るものをあげました。これだけあれば一通りできると思いますよ。

    わたし自身、シルクスクリーンをまともにやるのは約20年ぶりくらいだったので、結構長い事版の作成については色々調べたんですが、
    正直一番知りたい事って載ってないんですよねぇ・・(´-ω-`)
    材料が高いからなるべく失敗は最小限にしたくて調べられるだけ調べようと思ったりしたんですが・・
    まぁ、乳剤の感光時間なんかが、使ってる乳剤だったり露光環境に大きく左右されるので書けないってのが正しいんでしょうけども。
    でも調べてる人が一番知りたいのは露光時間だったり道具だったりするかなって思うので、できる限り細かくわたしの環境においてですが、これから記事にしていこうかなって思ってます。

    ゆうて備忘録なんですけどね!!!\(^o^)/すーぐ忘れるから〜

    さい

    ではまた次回!
    次回は道具編の延長として露光器について書きたいと思います。

    https://moveonup.net/2021/01/18/212734/

    へ続く!